古民家の記

いつも(!)「古民家改造工事」をしたい・・・誰かさんの代筆で(笑)ミーハーブログをしているkominka(ツマ)でございます。

 レポート②

 あのあたりでは、がらくた市なんていうのは、初めての試みだったと思う。初日の始まる1時間前くらいから、ものすごい人出だったのだ。同じ日(土日、二日間)に、「大宰府の骨董市」もあっていたので、回ろうと思ってあった人も、おられたようだった。

 庭先に、茶碗・塗りのお盆・座卓・長持(ながもち、布団櫃ふとんびつとも言う)・・などの生活雑貨を置いていたので、動けないくらいの賑わいだった。
 それが昼すぎには、さーーっと引いて、びっくりした。「ほんとうの骨董市」に、行かれたのだろうか?家の中を、上がって(靴を脱いで)見て行かれた人は、何割かだったと思うが。なにせ午前中は、なにがなんだかわからない「忙しさ」だったのだ。周辺の町からも、たくさん来ていただいて、ありがたかった。


 次の日は、落ち着いて見ていかれる方が多かった。のんびりした「皐月さつきの休日」というか・・・。家主さんの遠いご親戚や、ご近所の方々が、思い出話と共に、お抹茶を飲んでいただいたりもできた。kominka(ツマ)も、せっかく準備していたので、いくらかご接待できてよかった・・・。
 解体の日にちも、決まっている。家も、最期にいろんな人に、お別れしてもらって、喜んでいると思う。よかったよかった。

 
 残念だったことがある。それは。
 大きな壷に、ウツギを生けて飾っていたのだったけれど。その壷は口のところが、少し欠けているし、買う人もないだろうと、選んでいた。それを「欲しい」という人がある・・ということで(人が多くて、会計のところにいるし、大きな声で「会話」したのだった)、「売った」のだ。翌日ふと気がついて、飾っていた裏のあたりを見に行くと・・・・。根元を濡れた新聞紙でくるんで、水に生けていたウツギが、ドライフラワーのように、枯れていた。
 とても悲しかった。今の時期は、お花がないので、kominkaのご近所からいただいて、持って行った。夕方お礼を言いに伺うと、「明日の朝は、水切りしたらいいですよ」「明日は、息子と見に来ますね」と言われたのだった。申し訳ないのと、お花がかわいそうなのと、壷を買われた方への気持ちで。なんだか空しくなった。
 生垣に咲くような、花ではあるし。花屋さんで買うような、花ではないけれど・・・。気がついてあげなかったことも、ウツギに悪かったなと、反省したのだった。不特定の人でも、通りすがりでも、やさしい気持ちは、なくしたくないもの・・・。