古民家の記

いつも(!)「古民家改造工事」をしたい・・・誰かさんの代筆で(笑)ミーハーブログをしているkominka(ツマ)でございます。

ゲタを履く

 塗装後

 こちらのおうちは「町家まちや」でお座敷は二間続きではなく大きな畳の間が一つそして回り廊下があります今回、吹き抜けで天井は屋根裏までぜ〜〜んぶ見えるようになりましたこの建具は、同じ場所に使われることになり現在の高さに合わないので建具を継ぎ足して(ゲタを履かせる・・・・というのは、方言かしら?)の造作になっております。



これは「雨戸」戸袋部分、ガラス戸になっています(ちょっと珍しいデス)

※お若い方に補足説明(笑)内側から毎日、雨戸をせく(閉める)ための場所・・・う〜〜〜む、いまさらながら説明するのがむずかしい・・・「文化」の違いというか〜今の新築の家はたいていシャッター(雨戸替わり)付きサッシですからねぇ、ほらサッシの上に何か大きな「もの」がついているでしょう?よく見ててくださいね、あれ便利ではあるのです昨今の物騒な世の中では。




 室内を塗装してもらったのでシックになりました。色は、真っ黒ではないのですが「引き締まった」感じがします。同時進行でお庭の打ち合わせも始まりましたガーデンという風になりそうで楽しみにしているkominka(ツマ)です。


玄関


 こちらの家は「夏用建具」(京都みたいな・・)もありまして、田舎では夏になると襖や障子をはずしてしまい広い広いお座敷になるのですが庶民の家はネ。それで思い出話(笑)あるとき、「祖父の友だち」おじいさんが遠く筑豊からはるばる、運転手代わりに娘さん?と来られていたのですがこの方がまぁ臆せずにものを言われる方で「このおうちは、建具はないのですか?」と(笑)初めて訪問した家でそんなことよぅ言いませんよねフツー。子どもだったわたくしですらムッとしましたけれど即座にそちらのおじいさんが「あるに決まっとるやろうが」と怒られましたっけ・・・いえ。詳しくは忘れましたが今、考えると笑い話で庶民はそんな「夏用建具」なんかまで作る家は少なかったのではないでしょうかねぇ。
 迎える側の我が家では、少し早いけれど(建具をはずすのはたいだい「お盆」のお客さんを迎える準備?だったのではなかろうか?)「お客さん」を迎えるために家じゅう大騒ぎで建具をはずし廊下の隅に片づけたり・・・させられた記憶が・・・あれからあちこちで(長い年月のあいだに)聞いてみると、都ならいざしらずひなびた田舎では「町家」でも「夏用の建具?なかったよ」と言われる方も多いようですからそういうゼイタクはお金持ちの家だけだったのかもしれません。