古民家の記

いつも(!)「古民家改造工事」をしたい・・・誰かさんの代筆で(笑)ミーハーブログをしているkominka(ツマ)でございます。

 ここ数日お風呂につかっているとなんだか背中がかゆい・・・ので二十歳くらいの頃好きだった話を思い出している「寒い母」という短編、ご存知の方は少なかろうな(笑)

ベロ出しチョンマ (フォア文庫 B)

ベロ出しチョンマ (フォア文庫 B)

※この短編集の中に入っている、図書館でどうぞ。


 とある寒い地方で(どうも外国らしい)、ある女が七人の子どもを育てていて恋人ができ夜中にせっせと会いに行くのだけれど、大きな川を渡らなくてはならず衣服を脱いで渡り(貧乏なので)、明け方には帰宅するそしていつも「寒い寒い」と言うので親孝行な息子たちはどんどん火を焚いてあげるのだが震えは止まらないようだった。
 そこで不思議に思ってある夜あとをつける・・・そして子どもたちは悟り(これからが「感心」な出来事なんだけれど)、それぞれに大きな石を1個ずつかついで「川が渡り易く」飛び石を置くのだ。母は「どなたがしてくださったのかわからないが、どうぞその人に神のご加護がありますように」と言うのだった、帰宅するとあいかわらず息子たちは昼間の疲れで泥のように眠っているのである。それから長い年月がたちみんな死んでしまうけれど、七人の男はなんと北斗七星になる・・というお話(笑)

 ある程度お年を召すと「痒く」なるらしい、「孫の手」は背中をかくとき重宝するお年寄りの道具である・・こないだお風呂でそれを思い出し、手が届きにくい・背中が痒い年齢になったのか?と一人で笑ったのだった。説明不足、つまりくだんの恋人たちは逢って「ムツゴト」というのは「背中をかく」ということだったようなれど(笑)、そこは子ども向けのおはなしだからあいまいな書き方でわからずじまいである。