特別古くなくても、住んでいると不都合なことは多い。その点、住宅展示場の家やマンションは「無駄のない間取り」と利便性と、ぴかぴかの新品って感じで・・・あこがれもソソリ、大多数の庶民はそれを選択するのでしょうね、この時代としては。
kominka(ツマ)の実家に、盆と正月に1泊するときには、誰かさんは大工道具を持参して「簡単な手直し」をするのが、恒例となっている(笑)。まぁ「日常」と違うので(「紺屋の白袴」で、うちはあばら家である)、サービス精神でしてくれているのだろう。
今年は壁につける扇風機と「御簾みす」を、台所につけた。西日がさす・・ものすご−ぃ暑さの「下した炊事場」(靴を履いてご飯を食べるのだ。DKと言うのかな?お客さんのいるお座敷までお料理を運ぶのに、何度も登ったり下ったり往復しないといけない、シュフ泣かせ・・)である。その台所は、あまりの暑さにKominka(ツマ)「お盆に里帰りしたくない」と、文句言ったほどであった。それでも1室クーラーのある部屋があるので、うちよりマシなれど、うちは朝晩は涼しいからそれに川もあるし〜(笑)。土間というのは「地下足袋のままでもご飯が食べられる」「水をこぼしても平気」などという利点はある(笑)
昨今の「建築確認」(新築の状況)のしばりのきつさ、一部大手メーカーのみに独占させるつもりか?と疑いたくなる。いくらか新築件数は上向きになってきたらしいけれど。個人が勝手に?好きな家を建てられないのかと怒りたくもなる、去年6月の「改正」であった。大工さんも設計士さんもヒマ?みたいだし、ほんの一握りの有名ブランドメーカー(テレビで宣伝できるような大きな会社)が独占してるのかもしれない。一般ピープルは「自由に」好きなように、家を建てられない時代になっていくのだろうか?
古民家に住む分は、「確認申請」をしなくても改造できる(増築は別として)ので・・・大きな古い家って、しようと思えば間取りの変更、どうにでもなるという便利さがアル(笑)。先日は2階の壁をなくして、ワンルームにする工事をしていたようだったし。うちも裏のほうにお風呂が出来たときは、びっくりしたもの。子どもが生まれた頃の話なれど。(その前は「外」五右衛門風呂だったのだ)
けれど。バリアフリーとか動線の節約?ばかり追求してたら、人間の脳は退化してしまうんじゃないかしら??段差があるから、赤ちゃんもお年よりも日常の中で筋肉がつく。オリンピックならいざしらず、凡人は毎日の積み重ねだと思うのだった。不便を楽しむ余裕・・・・とかって言うとやせ我慢?かな〜、はははっ。