古民家の記

いつも(!)「古民家改造工事」をしたい・・・誰かさんの代筆で(笑)ミーハーブログをしているkominka(ツマ)でございます。

[古い研]

 このなが〜い名前の会の「事務局」をしています、といっても何にもできないkominka、会議の場所を予約したり、案内を出したり・・という程度。しかしこれから増えそうなので、カテゴリを一つ新しく作ることにしました。もともとアバウトな分け方(分類)ではあるので・・・テキトウですけど。


 ここ数年各地域に分かれて、地元の「古い建物」を調べてきたものを、一度まとめようと、一覧表を作ったり形式を統一したり・・・遅々として進まないが。ここのところ、いちおう全部をコピーしている。これがけっこう時間がかかる。
 写真を見ると「そっくり」で、きちんと整理されていなければ(6部会に分かれて、してもらっている)、あれ?さっきコピーしたような気がする・・というくらい多いのである。なかなか興味深く、おもしろい。この地域特有の「建て方」だろう、九州北部に多いのかも。佐賀の曲がり家とはまた別だし、筑後の舟屋(筑後川の氾濫に備えて、米を備蓄する「蔵」を一段高い所に建て、船を軒先につるしている)などとは、はっきり別なので「北部九州」特有とはいえないかもしれない。


 それにしても、よく残っている。ここの地域が、開発に乗り遅れて?田んぼがたくさん残っているからだろうか?もちろんそれだけではなく、現在住んでいる人たちが“ある程度の不自由さ”を不自由と感じずに、建て替えようと思わなかった・・・そういう方々がけっこうおられた・・ということだろう。
 今や、さすがに古くなり(もちろん古くても、「いいおうち」なのであるけれど)、「息子が定年で、帰ってきたら、建て替えるかもしれない」とか「子どもが誰か帰ってきてくれるだろうか」ということを、最近よく聞く。いつのまにか「空き家」になっている家も、見かけるけれど・・・
 「古い研」は、調べるだけ・・で、財力がないので、ご相談にはのれるけれど、資金援助はできないし。「危ないので解体する」という持ち主の方(住んでないので、よけい不安らしい)を、説得する団体ではない。あくまで、ご本人の自覚次第である。もどかしいけれど、せめて資料として「記録に残す」程度・・・でないとむずかしい、時代の流れのように思う。