古民家の記

いつも(!)「古民家改造工事」をしたい・・・誰かさんの代筆で(笑)ミーハーブログをしているkominka(ツマ)でございます。

 うちあたりでは、そろそろ田植えで(早稲わせの田んぼは、連休の頃・・だったが)お百姓さんは、雨を待っている。
 今朝5時半ごろ、なにげなく茶碗を一つ洗って・・・ふっと思った。これ(水)を、汲んで来るところからだと、何時に起きるものか?ぞっとしたのだった。あ〜、いい時代だなぁと。


 子どものころ、「水ゲンカ」があってた・・・記憶がある。筑後平野のはしっこに位置するのでかなり平たいが、それでも、上から順に水がかかる。牛を使って「シロカキ」(耕運機がなかった頃に、田んぼをならしていた)や、「苗代」の早苗の育ち具合も、水が豊富にあるなしでは、違う。田植えのあとは、七夕ごろまで(8月頃 「中干し」といって、一旦「水を干す」時期がある)、どのくらい潤沢に水を確保できるか・・で、コメの出来が、まったく違うのだ。隣の田んぼとの「堰」(簡単な、板を差し込んだだけのもの)の調節が、朝・昼・晩続く。これが日頃、あまり仲がよくないと、喧嘩になることがあったようで。「子どもは、知らんでいい」と、どこの人かは伏せられていたが、その不穏な空気は感じていたのだった。
 ここウン十年前からは、ダムのお陰で(大都会への送水管を、道路の中に埋めている代償に、田植えの時分は、送水を減らしても、田んぼに回してもらう「ハナシ」がついている・・)水ゲンカは減ったのではないかと思うが、どうだろうか?テレビニュースでは、ダムの貯水量が30%台になり、この地方は「渇水対策本部」が、設置されるらしい。
 


 まあそれとは別に。「地球温暖化」のせいか・・・と言ったら、「“砂漠化”です!!」と、家庭菜園程度なれど、かなり徹底して無農薬・無耕機(むこうき・・耕さない農法)で農業をしてあるMさんは、即座に言われたのだ。
 ここ数年、土の中のほうまで乾いていて、年々ひどくなる。籾殻(もみがら)を土にかぶせていたところは湿っているそうである。大発見のように、言われた。「新鮮」なんだと思う。農業をなりわいにしている人たち(兼業にせよ)は、農薬・薬剤・肥やしについて、マヒしている部分もあるように思うのだけれど・・・。なにも「農業」をしていない野次馬では、発言もしにくいので、黙っている。


 日本の農産物の「輸入せざるを得ない」状況は、大都会の企業なんかがアグリビジネスに手を染める(危機感を持たせているようで)ところまできているようだ。これまで農業は「3ちゃん農業」(じいちゃんばあちゃん・かあちゃん)とか、言われてもきたけれど、それでは「巨大化する街」の胃袋は、支えきれない。ビジネスとして(もうけをきちんと管理して。採算も考えて)、参入されるのもあながち悪いことではないのでは?
 もちろん、「まったくの金儲け主義」で、参入する企業もなきにしもあらず・・お金の匂い(補助金など)のするところ、表れる金の亡者みたいな会社も、あるように感じるが。